
Q.スタッフさんって普段何を考えているんですか?
探偵という仕事をしている私達のもう少し素に迫った内容を書きたいと思います。
「探偵」というのは、やはり世間的には特殊なお仕事に感じるようで、「普段はどんなことされてるんですか?普段何を考えているんですか?」と良く聞かれます。
プライベートの過ごし方は至って普通ですw
ただ、常日頃考えていることというのは少し変わっている部分もあるかもしれません。
工作のことばかり考えてます。
私達は、「工作業務」を数多く扱っています。
「工作」で人の気持ちを動かす。
「工作」で別れさせる。
「工作」でお付き合いする。
一人の人間であるターゲットに、接触をし、仲良くなるという作業がほとんどのケースで必ず必要となります。
接触をするのは工作員ですが、私達はそのシナリオを常に考えています。
どうすれば不信感を与えないのか。
どうすれば怪訝に思われないか。
どうすれば次回に繋がるか。
どうすればここから友人になるようなステップを作れるか。
「同じスクールに通う。」などであれば、クラスメートが仲良くなることは自然ですよね。
しかし、必ずしもターゲットが何かのスクールに通っているとは限りません。
工作を行う(接触をする)場所は、多々あります。
案件一つ一つでオリジナルの(接触方法)プランを作りますが、やはり「こういう場所でこういうことで話しかけたら人はどういう反応をするのか」というデータは常に欲しいところです。
知らない人に工作してみる。
「もし、ターゲットが必ずここに帰宅時立ち寄る人で、今ここにいるあの人だったら・・・?」と想定して、話しかけてみたりします。
見ず知らずの人間がここでどんな話をすれば、自然に会話できるのか。逆にどんな雰囲気を出せば、不審そうにされてしまうのか。
それを体感するために実行したりしてみます。
それが歩道橋の上だったり、横断歩道の信号待ちだったり、電車の中だったり・・・・
人の反応や表情を読み取る意味でも、友人と待ち合わせしている間の待ち時間などでやっていたりします。
常に工作に生かせるようなものがないかアンテナを張って生活するようにしています。
先日、たまたま見かけたある光景…
先日、電車内でお年寄りのお婆さんがあることをきっかけに隣に座ったおじいさんに話しかける事態になっていました。
そのままお婆さんの話は広がり、お二人は元から知り合いだったかのように会話が盛り上がっていて、偶然にも同じ駅で降りることが発覚した様子でそのまま一緒に降りていきました。
もしも万が一これが工作だったなら、うまい進め方だなと思いました。
お年寄りという独特の特性はあるものの、いつかこの内容を反映させる工作プランが出来ると思います^^
そういったことを常に考え、意識しながら別の視点で見ると、全く違う角度の物事が見えたりするんですよね。面白いものです。