工作員へのインタビュー
今回は「工作員インタビュー」記事です!
我々スタッフは「工作員」とは毎日接しているので当たり前の存在なのですが、ご相談者様や依頼者様にとって別れさせ屋の「工作員」は謎のベールに包まれている存在ですよね。
「工作員ってどんな方なのですか?」
と良く聞かれますので、今回は工作員のことを少しでも知って頂きたいと思います。
自己紹介
担当者(以下:担):今日は宜しくお願いします。まず自己紹介からお願いします。
工作員(以下:工):はい。山本ユキです。・・・仮名ですが(笑) 32歳です。工作員歴は・・・もう5年ほどになります。
担:ベテランですね! まずはお聞きしたいのですが、「工作員」というお仕事ってなかなか聞かないものですよね。この仕事を始めたきっかけを教えて頂けますか。
工:はい。私は元々は舞台などの演劇関係の仕事をしていました。・・・とは言ってもとてもマイナーで、その仕事だけでは生活ができないので、夜のバイトをしたり、キャンペーンガールのバイトをしたり、掛け持ちしながら生活していました。
あるとき偶々、夜のバイト先でお客さんから「別れさせやというのがあるらしい」と噂のような形で聞いたんです。
当時に私にとっては「都市伝説」のような感覚でした。むしろ「そんなの本当にはあるわけないじゃん」って思ってました。
でもなんか気になって、自宅に帰って調べてみたんです。 そしたら、本当にありました(笑)
工作員(調査員)という仕事を知って
担:その感覚はよく聞きますよね。「まさかそんな仕事があるなんて!」ってやっぱり誰でも感じるみたいですね。
でも知らない世界というのに不安はありませんでしたか?
工:正直に言うと最初は怖かったです。なので、工作員という仕事があると知ってからも一ヶ月くらいは悩んでました。・・・というか・・・・悩んでたというより、調べてました。
具体的に何をするんだろう?って。
担:大分時間をかけたのですね(笑) 仕事内容はすぐに理解できましたか?
工:そうですね。「別れさせ工作」のおおよその流れなんかが分かってから、「工作員が何をするか」なんとなく理解した感じです。
私も元々、知らない人に接するのなんかは得意で、本当にある場所で帰れなくて困ったときにたまたま通りかかった車を停めて、駅まで送って貰ったりしたことがあったんですよね(笑)
担:それってヒッチハイクですよね!?一人でですか?(笑)
工:はい・・・笑わないで下さい。本当にそのとき色々あってピンチだったんですよ。必死だったんです(笑) でもそこからその運転手さんと仲良くなって、その後お付き合いまで・・・・(笑)
担:工作方法で「ヒッチハイク」という内容はあまりないですが、知らない人と知り合って仲良くなっていくという過程は・・・・
工:まさに工作ですよね(笑) なので、「あれ?私が普通にしたことあることをしていくのが工作員の仕事なのかな?だったら得意かもしれないな。」と思いました。
実際に仕事をしてみて
担:実際に仕事として始めてみてどうでした?イメージ通りでしたか?
工:ある意味イメージ通りでしたが、ある意味では全く違いました。
担:というのは?
工:工作の流れはイメージとかけ離れたものではなかったですが、やっぱり「仕事」としてやるのは全く別物でした。
だって、プライベートで誰かと知り合いになるのは、試みた結果、不審に思われようが嫌われようが関係ないじゃないですか。
でもこれは仕事なので、「不審に思われない」「嫌われない」「もう一度会いたいと相手に思ってもらう」・・・など必要な要素がたくさんあって、絶対にノリだけではできません。
自分が発する言葉や、与える印象や表情まで、こんなに気を使わなきゃいけないかってくらい、気を使いますし頭もフル回転です・・・・
担:確かに山本さん、工作後に報告として内容聴取するとき、いつもかなりぐったりしてますよね・・・お疲れ様です・・・
工:体力の疲れではなくて脳みその疲れだと思います。当たり前ですけどメモも取れないし、ターゲットの発言なども覚えて持ち帰らなきゃいけないし、工作のシナリオもあって自分の台詞や立ち回りも覚えていかなきゃいけないし・・・・これをお酒の席で実行するときなんかは・・・・・
・・・・あれ?話の内容がズレてきました??(笑)
担:本当に工作員の皆さんには感謝しています!!
工作員とは
担:最後に、工作員とはどのようなものでしょうか?お聞かせください!
工:難しいですけど・・・そうですね。とっても大変な分、それだけやりがいもかなり感じています。
人の気持ちにこんなに直接的に触れる仕事はないですよね。
ターゲットの心理や気持ちを変えていくことは当たり前のことなのですが、全ての工作の背景には依頼者様の強い想いもあるわけで・・・
「愛情」だけでなく、「友情」や「情」や「執着」「嫉妬」「不安」・・・ポジティブもネガティブも含めてこんなに色んな感情に携わるお仕事はないですよね。
たくさんの想いを託して頂いてることも感じていますし、責任感を持って毎回を大事に取り組んでいます。
真面目な話になってしまいますが(笑)
担:真面目な話でいいですよ!!
それは我々担当者も含めて、皆が感じていることですよね。
自分ではない人の気持ちを「とことん追求して」考えることって、普通はしないことですよね。
一件一件に込められたたくさんの想いを大切にしながら、今後も取り組んでいきましょう!!!
以上インタビューでした!
これで読者のみなさんにも工作員というものがどのような人たちか少しでもお分かりできたでしょうか??
少しでも理解していただけると嬉しいですね!
ここまで読んでいただき、有難うございました!