いよいよ女性工作スタッフが対象者に接触開始!!
「事前調査」により対象者の情報がそろいました。
判明した情報を基に対象者をプロファイリングし、その上で練り上げた物語が「工作プラン」に沿って、進めて行く事になります。
工作の筋書き
まず物語の1話目は「対象者と工作スタッフの出会いの場面」となります。
対象者は初対面の人とも気さくに話せる人物である事が判明していますし、ボルダリングジムという限られた空間であれば、ジムに通う者同士で会話をするのはごく自然の行為です。「類似性の法則」といって同じ動きや同様の趣味を持つ事で共感、共鳴が生まれます。心理的に見ても仲良くなれる環境でありますので「×○クライミングジム」にて初回の接触を始めたいと思います。
※接触の場所がジムですので接し方次第になりますが、非常に仲良くなりやすい環境です。本日の目的は対象者と工作スタッフの顔合わせですが、今回のプランがハマれば無理なく自然に連絡先交換まで行ける内容となっています。
本件のご依頼の背景
依頼者様M様は34歳の独身女性です。M様が想いを寄せる男性Hさんの調査をして、彼女が判明し現在特定(自宅・勤務先判明)調査中です。HさんはM様にも借金していたり、M様とのこれまでの関係も有耶無耶のままになっているはずですが・・・!? その状態で彼女と交際!? 今後は彼女をターゲットとして、まず女性工作スタッフの接触へと進め友人関係を構築していくこととなります。
→ 【M様案件の依頼内容を詳しくおさらいする】
本日の工作を開始します
ここからは皆さまにイメージして頂きやすいように、実際の時系列の報告書形式にプラスして、ポイント毎で見解や解説(※印部分)を加えて、その時の詳細を記載して行きます!
これまで同様に
Hさん=第二対象者
彼女=対象者
という表記になります。
◆12:30/対象者が通う「×○クライミングジム」に女性工作スタッフ2名が潜入して本日の工作を開始する。
【女性工作スタッフA】
対象者と友人関係を構築して、将来的には対象者へアドバイスをする役割を担います。ボルダリング経験者で中級レベルです。対象者より少し年上のお姉さんタイプ。
【女性工作スタッフB】
前回のプチ接触で対象者に接触した女性調査員です。前回対象者の対応が良かった事を活かして初回は対象者と女性工作スタッフAの架け橋的な役割として再度起用しました!ボルダリングは前回初体験です(;^_^A
対象者と同年代の物怖じしないタイプ。
※対象者が過去ジムに来た時間が13時台と安定している事は調査で判明しています。本日も同じ時間帯に対象者が現れると想定して工作を開始しています。
女性工作スタッフが2名ジムに潜入しますが、2人は友達ではなく、お互い1人で来ている設定です。
いくら対象者が気さくな女性でも2対1の構図は居心地が悪いですよね。みんな1人で来ていると思えば対象者も気兼ねする事はないですし、仲間意識が芽生えるといった効果も計算しているのです。
また、工作スタッフを対象者より先にジムに入れている事で、対象者は工作スタッフがいる場所に自分の意思で来ている状況を作っています。これにより、今回の事が仕組まれていると感じたり、工作スタッフに対して警戒や不信感を抱くといった要素もなくしているのです。
ここからは対象者が来るまでの下準備です。
実は以前の調査で判明した対象者がファンであると思われる女性モデル○○さんを調べたところ、彼女が愛用しているボルダリングシューズが「ファイブテン」というアメリカのブランドの「ローグレースアップ」というモデルである事が判明しました。
このブログをご覧になっている皆さんなら何が言いたいか分かりますよね?
以前、対象者がボルダリングシューズを買っていたのを思い出して下さい。〔【THE アクアLIVE!!】(case2-7)参照〕
彼女が購入したボルダリングシューズが「ローグレースアップ」だったのです。
せっかくなので、女性工作スタッフAは「ローグレースアップ」を履いてボルダリングをしています。何が盛り上がるキッカケになるか分かりませんので、小ネタとして用意してみました。女性工作スタッフAは熱心にボルダリングをし、女性工作スタッフBは休憩の合間にインストラクターや他のジム利用者と会話をするなど楽しみながらジムに溶け込んだかたちで対象者が来るのを待ちます。
◆13:27/対象者が「×○クライミングジム」に現れる。
※やはり来てくれましたね。時間も予想通りです。これまでの調査が報われた瞬間に調査員も感慨深げです。
しかし感傷に浸っている場合ではありませんね。
ここから工作の開始です。女性工作スタッフ2名は調査員と入念に打ち合わせをしていますので、ここからの動きは把握しています。
調査員は対象者がジムに来た合図を工作スタッフに送り、依頼者様に提出する為の撮影を行います。
◆13:35/対象者に女性工作スタッフBが接触する。その後2人は一緒にボルダリングを開始する。
※まずは前回プチ接触をした女性工作スタッフBが対象者に話しかけました。
(スタッフB)「こないだはどうも。(^^♪ボルダリングにハマっちゃいましたよ。少しでも登れるようになると楽しいですね。」
(対象者)「あーどうも。来てたんですね(^^♪。その感覚すごいわかります。」
(スタッフB)「さっきあっちの方トライしてみたんですけど、全然ダメでした。行けます?」
(対象者)「頑張れば行けなくはないですけどね〜〜」
(スタッフB)「話しずらいんでお名前聞いてもいいですか?」
(対象者)「あ、琴乃って言います。」
(スタッフB)「私は美琴です!なんか琴繋がりですね(笑)」
初心者同士で目標を決めてボルダリングに取り組むのは正解だったようです。
自己紹介もできた事で対象者の名前も判明しました。同じ目標があると更に仲間意識は芽生えますし、工作の滑り出しとしては良いかたちです。
女性工作スタッフBは対象者よりボルダリングが下手な状態をキープして進めて行くのが良さそうです。
◆15:00/女性工作スタッフBがスタッフAに接触する。その後対象者も交えて3人で会話を始める。
※今回女性工作スタッフAはそこそこの経験者を起用しているので、対象者よりも難易度の高いルートを攻略できます。女性工作スタッフAには対象者がジムに来てからも登り続けるように指示しておきました。ジム内はそれ程広くなく、対象者の目にも映っているという計算です。対象者が興味を持って見てくれる事を願いつつ、女性工作スタッフBからそれとなくスタッフAの話を振ろうとしたところ、対象者から女性工作スタッフBに話しかけてきたそうです。
(対象者)「あの人ぐらいにはなりたいですよね」(女性工作スタッフAを指差しながら)
(スタッフB)「確かにそうですね。あれぐらい出来たらもっと楽しくなりそうですね。ちょっと私コツでも聞いてみようかな、仲良くなったら教えてくれるかもしれないし」
(対象者)「じゃー私も一緒に行く!」
スタッフBの一言がキッカケとなり、社交的な性格の対象者をこちらの思い通りに巻き込む事に成功しました!
今回の工作で分かったこと
どんな案件においても言えるのですが、工作を行う上で対象者の心理を上手に誘導し、いかにも自分の意志で選択・行動したかのように思わせることがとても重要になります。
この後にも出てきますが、調査員や工作スタッフは対象者との関係を構築する上での必然性を作る為に、その布石となる様々な偶然を事前に用意しています。
こういったブログや実際の工作においても、依頼者様やサイトをご覧下さっている皆さまからは、工作スタッフが実際に対象者と接触している時にのみ興味が注がれがちなのですが、実はそこに至るまでの様々な準備や緻密な計画がしっかりしているからこそ、アクアの工作では着実に進展させることが出来ているということも知って頂ければ嬉しく思います!!
少し話がそれてしまい長くなってしまいましたので、続きは次回に更新させて頂きますね!
それではお楽しみに→〔【THE アクアLIVE!!】(case2-12)へ進む〕
前回の記事は(case2-10)から
※案件はリアルタイムで進んでおりますため、支障が出ない範囲での掲載、また画像については加工させて頂きます。ご了承下さいませ。(もし宜しければ、ご覧下さった生の感想やご要望など、メールや問い合わせフォーム等どんな形でも良いので、皆さまのお声を頂けると励みになります!)